SEO対策には、ITの専門知識が必要だというイメージがあるかもしれません。
ひと昔前までは、それは正解でした。
なぜなら当時のSEO対策は、グーグルの検索システムの抜け道を探して裏技を編み出すことだったから。
でも今は違います。
グーグルの検索エンジンはどんどん進化して自然言語をかなり理解できるようになり、読者にとって有益な記事を優先して表示するようになりました。
かつて裏技で上位表示を狙っていた記事は軒並みグーグルに小細工を見破られ、検索圏外に追いやられています。
つまり、ITの知識が乏しくても、読者に役立つ情報を書ければ上位表示を狙える時代になったということです。
私もITには疎いですが、文章力を活かして質の高いコンテンツを書いてSEO対策を行っているため約8割の方が検索から当サイトに訪問してくださり、頻繁に記事を上げなくても安定してアクセスがあります。
ここでは私のようなITアレルギーの方に向けて、文章力9割、ITスキル1割でSEO対策をする方法を専門用語ほぼゼロでお伝えします。
SEOがそもそもよくわからない方はこちらの記事をご参照ください。
方法1.独自ドメインでサイトを運用する
質の高い記事であれば上位表示を狙えるとさきほどお伝えしましたが、無料サービスだとそうはいきません。
最初にドメインについて解説しておきます。
ドメインとは、インターネット上の住所のようなもの。
このサイトのトップページのアドレスはhttps://hirata-writer.com/ですが、ドメインはhirata-writer.comです。
これを使っているのは世界で私だけです。
一方アメブロのアドレスはhttps://ameblo.jp/hk-writer/で、ameblo.jpがドメインにあたりますが、これはアメブロユーザー全員が共通です。
ドメインは住所のようなものとお伝えしましたが、無料サービスのドメインは、たとえるなら誰でも入居できる賃貸住宅。夜中にどんちゃん騒ぎをしたりゴミ出しのマナーが悪い住人が出てきます。
すると、周辺住民の評価はどうなるでしょう。
「あまり近寄りたくない」と思われるはずです。
アメブロも同様に、何万ものブログがあれば質の悪い記事も必ず混じります。
だからグーグルの検索エンジンは、アメブロそのものをあまり評価しない。
つまり、せっかく良質な記事を書いてもアメブロ内にあるという理由だけで、グーグルの検索エンジンに評価されず検索に引っ掛からないことがあるのです。
実際に、独自ドメインで検索3位以内の4記事をアメブロに移植したら、再び上位表示したのは1記事だったことがありました。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
アメブロがSEOに弱いもうひとつの理由は、グーグルは検索結果に多様性を持たせているからです。
あらゆるドメインのサイトをまんべんなく掲載するようにしているので、ameblo.jpから上位表示されるのは、せいぜい3つ程度。
せっかく良い記事を書いても、アメブロ内でさらに上を行く記事があれば、そちらに負けてしまうのです。
ITスキルが低くても、がんばって独自ドメインを取得してレンタルサーバーを契約して、ワードプレスなどでサイトを運用しましょう。
初期設定を代行してくれるサービスもたくさんあります。
方法2.ホームページにブログ機能をつけて更新する
予算が潤沢であれば、SEO対策に強い制作会社に頼んで検索に強いホームページをつくってもらい、その後の運用もまかせられるでしょう。
しかし、ウェブに大きな予算が取れない場合は自分でやるしかありません。
そこでおすすめなのが、ホームページにブログ機能をつけて検索されやすい記事を書くこと。
ブログからアクセスが集まるとサイト全体の評価が上がり、検索の上位に表示されやすくなります。
たとえば探偵事務所を経営しているのなら、「探偵事務所 新宿」「探偵事務所 浮気調査」などで検索上位になったらうれしいですよね。
こうしたキーワードで検索する人は、「新宿にある探偵事務所を探している」「浮気調査を探偵事務所に依頼したい」と、お客様になる可能性が高いですから。
でも競合が多いため、サービスメニューの紹介だけのホームページをつくっても、そのまま放置していたらまず上位表示されません。
そこでブログを設置して、「すぐに探偵事務所依頼するわけじゃないけれど、ちょっと情報がほしい」という人たちに向けて記事を書いてアクセスを集めると、グーグルに優良なサイトとして認識されるようになります。
(具体的にどんな記事を書けばいいかは、次の「方法3」でお伝えします)
その結果、「探偵事務所 新宿」「探偵事務所 浮気調査」など、購入意欲が高い人に検索されたときにも上位表示されやすくなる、というわけです。
たまにホームページにアメブロなどの外部サービスを連携させているケースがありますが、SEOを高める効果はありません。
同じドメインでホームページとブログを運営して初めて、相乗効果が出ます。
方法3.検索に対する答えを実体験や事例にもとづきブログに書く
方法2でブログを書くことを提案しましたが、単に更新すればいいというものではありません。
「今日は忘年会でした!」のような日記ブログは、常連客に親しみを持ってもらう効果などはありますが、SEO対策としてはほとんど意味がないです。
むしろ短くて中身が薄い記事が大量にあると、サイト全体の評価が下がり、上位表示されにくくなる可能性があります。
では、何を書けばいいのでしょうか?
答えは、見込み客に役立つこと。
もっと詳しく説明すると、見込み客が検索することへの答えを書けばいいのです。
これを掘り下げると2時間セミナーができるボリュームになるので、ここでは簡単に、書きやすいネタをいくつか紹介します。
- プロのノウハウ
- メリット・デメリット
- 選び方
- おすすめの方法や商品
- したほうが/しないほうがいい理由
たとえば探偵事務所であれば、「夫が浮気していると感じたらやるべきこと」「浮気調査アプリを使わないほうがいい理由」などです。
ポイントは、実体験や事例を入れること。
一般論であれば、インターネットの情報をつなぎ合わせれば誰でも書けますが、実体験や事例を入れることで一気にオリジナルの内容になります。
たとえばこちらのは、複数のキーワードで2017年からずっと検索結果1ページ目に表示されていて定期的に流入がある私のブログ記事です。
書籍の紹介なのですが、たんなる感想にとどまらず、自分が読んで実践した結果まで書いています。
おそらく具体的でオリジナル性が高いことが、グーグルに評価されて上位表示をキープしている理由だと思います。
方法4.タイトルとメタディスクリプションにキーワードを入れる
メタディスクリプションなんて専門用語が出てきましたが、のちほど解説するのでご安心を。
まずはタイトルについて説明していきます。
簡単に言うと、無料のツールを使って検索ボリュームを調べ、よく検索されているキーワードをタイトルに盛り込みましょう、ということです。
たとえば「肩こり 解消」に検索ニーズがあるなら、「つらい肩こりを解消するとっておきストレッチ」など、検索キーワード、つまり検索窓に入力する言葉をタイトルに入れます。
面白くキャッチーなタイトルにしようとして、「あのツライ不調が劇的に良くなるヒミツの方法」などにすると、キーワードが入っていないので検索に引っ掛かりにくくなります。
検索で見つけてほしいなら、タイトルがダサくなるのは我慢して、キーワードを入れるようにしましょう。
メタディスクリプションとは、検索結果に表示されるサイトの要約です。
ここ自体にSEO効果はないと言われていますが、ご覧のように読者が検索窓に入れたキーワードが太字になり、目を引くようになっています。
ここでは「アメブロ SEO 弱い」で検索しました。
メタディスクリプションは記事内には書きません。
使用しているシステムによって違いがあると思いますが、ワードプレスでYoast SEOというプラグインを入れていると以下のような入力画面があります。
システムによっては、「抜粋」「スニペット」などと表記されていますので、一度サイトの管理画面を確認してみてください。
なお、アメブロではメタディスクリプションが設定できません。
方法5.サイトタイトルに検索ニーズの高いキーワードを入れる
サイトタイトルとは、文字通りサイト全体を表す短い言葉のこと。
ワードプレスの場合は「設定」→「一般」で出てきます。
ここは非常に重要です。
こちらのグラフをご覧ください。
サーチコンソールというアクセス解析ツールでの、あるキーワードでの検索順位の変動です。
ある日を境に順位がグワッと上がっていますよね。
70位前後をウロウロしていたのですが、今では1位をキープしています。
何をしたかというと、サイトタイトルに検索ニーズの高いキーワードを加えただけです。
作業時間にしてわずか5分。
むやみに記事数を増やすのではなく、既存の記事の見直しやサイトの設定をするほうが、よっぽど高いSEO効果があります。
SEO対策は、地道な作業の積み重ね
SEO対策は、意外とアナログで地道な作業だとイメージしていただけたでしょうか。
もちろんITスキルも必要で、私も専門家のアドバイスを受けつつこのサイトを運用し、お客様の原稿作成も行っています。
でも昨今のSEO対策のメインは、良質なコンテンツを作成することです。
ぜひこの記事で紹介したことを、ひとつでもいいので実践してみてください。
利用者がSEOに詳しくないことをいいことに、時代遅れの対策やグーグルが禁止している対策を売ろうとしてくる業者も少なくありません。
騙されないように注意しましょう。