私はウェブマーケティングについて、基本的にこう考えています。

  • プロの専売特許じゃない
  • ウェブに詳しくない人でもできる
  • 小さな会社や個人事業主は自力でウェブマーケティングをやったほうがいい

ただし!

技術的にはそこまでむずかしくなくても、向き、不向きはあります。
どんな人に向いていて、どんな人に向いていないか、私見を綴りたいと思います。

ウェブマーケティングに向いている人

コツコツ続けられる

「ホームページを開設したその日から申し込みが殺到!」
もともと知名度が抜群だったり有料の広告を大々的に出したりしない限り、こんなことは滅多に起こりません。

もし最小額の投資でホームページに人を集めたければ、時間と労力をかける必要があります。

ウェブマーケティングなんて聞くと横文字でクールなイメージですが、やっていることは地味で泥臭い作業です。

私がしている作業の一例

  • アクセス状況を見て、育てていく記事を決める
  • 検索キーワードのニーズを調べる
  • 競合のサイトを見て、どんなことを書いているのか調査する
  • 画像を作成する
  • 過去に作成した記事を書き直す
  • SNSで記事を紹介する

パソコンやITのスキル以前に、根気が必要です。

自力で検索して調べられる

自分でホームページやブログを運営していると、必ずわからないことが出てきます。
そのときに、あきらめずに自分で調べられるならウェブマーケティングに向いています。

ネット上での情報検索は、まさにお客様がやっていること。
自ら検索をすることで検索する人の心理状況がわかり、どんな記事なら読んでもらえるかを察する能力が磨かれます。

私は知らないことが多すぎて調べまくっていた結果、やたら検索スキルが上がり、「どうやってそんな情報見つけたの?」と仕事でもプライベートでも驚かれることが多いです。

とりあえずやってみる

紙とウェブの最大の違いは、公開してからも修正がきくこと(メルマガなど例外はあります)。

特に文字だけで伝えられる記事は8割くらいの出来でとりあえずアップし、後から修正していくほうが効率的、かつ効果的。
どんなに事前にリサーチをしても全然反応がないなんてことはザラにあるので、走りながら考えて行動していく心構えが大切です。

顧客視点で考えられる

対面と違い、基本的にウェブ上では一方的にこちらから情報を発信します(ライブ配信など例外はあります)。
その際、「いかに自社製品が素晴らしいか」を一方的に伝えてもスルーされるのは確実です。

初対面の異性から「いかに自分が魅力的か」を延々と語られたと想像してみてください。
そんな人から交際を申し込まれても、秒で断るはずです。

ウェブでは、つねに「どうすればお客様に選んでもらえるか、喜んでもらえるか」という視点で考え、発信していくことが求められます。

ウェブマーケティングに向いていない人

即効性を求める

潤沢な予算がありバンバン広告を打てる場合を除き、ウェブマーケティングの集客効果が出るまでには時間がかかります。
こまめな更新や追加ができない場合は、代行を頼むかほかの手段を探すことをおすすめします。

不明点を調べない

わからないことが出てきたら、まず自力で調べるのが鉄則。特にウェブに強くない人がウェブマーケティングをやろうと思ったら、とにかく自主的に検索する習慣をつけることが大切です。そうしないと「わからないからやめた」となってしまい、もったいないです!

完璧を求める

大手企業のサイトでもない限り、開設したその日にアクセスが殺到することはまずありません。
だから、最初から完璧をもとめず“とりあえず”公開し、あとから直していけば充分です。

実は、公開してからサイトがグーグルの検索エンジンに認識されるまで、少し時間がかかります(どのくらいかかるかは一概には言えません)。
認識されないと検索にも引っかからないため、そこそこの出来のものをアップして「グーグルさん、新しいサイトできましたー!」とアピールしたほうが得策。
早い時期に検索にヒットしやすくなり、お客様に見つけてもらえる可能性が上がります。

売れればいいと考える

私は、ウェブマーケティングの魅力はお客様に少しずつ信用していただけることだと考えています。
目立つサイトをつくり、強烈なキャッチコピーで煽れば、短期で大きな収益を得ることもできるかもしれません。
でもそれではお客様が「なんでこんなものを買ってしまったのだろう」と後悔し、長期的に見て企業の評判を落とすことになる可能性があります。

ウェブの特性のひとつは、お客様に繰り返し、好きなタイミングで閲覧してもらえること。これを活かして、魅力的なコンテンツ(記事、写真、動画などの体裁をした情報)を発信し、「ここなら信頼できそう」と思ってもらうことが、ウェブマーケティングのなによりの魅力だと思います。