【経営者、個人事業主向け】ウェブマーケティングによくある誤解4つ
コピーライター兼ウェブマーケッターの平田と申します。
私はもともと紙媒体出身のコピーライターでしたが、自分のホームページをつくるときにウェブマーケティングに出合いました。
ホームページ作成に詳しい人を友人に紹介してもらったら、たまたまその方がウェブマーケッターだったのです。
アドバイスに従い記事を書いているうちに、少しずつホームページからお仕事をいただけるようになってきました。
でも当時は、ウェブマーケティングなんて言葉すら知りませんでした。
単に「プロがやったほうがいいって言うんだからやっとこ」くらいの意識の低さ(笑)。
4年くらい経ってやっと自分がウェブマーケティングを実践していることに気づき(遅い)、SEO対策セミナー、ウェブマーケティングサロン の運営へ参画、ウェブマーケティング担当者として週3で会社勤めなどを、ここ1年くらいで始めました。
そんな私が世にあふれるウェブマーケティング関連の記事を読むと、「そんなにむずかしく考えなくてもいいのに」と感じます。
ウェブマーケティングへの誤解が少しでも解ければと思い、この記事を書いてみました。
「むずかしいから素人には無理。プロにしかできない」
SNSやブログの運営も、立派なウェブマーケティングです!
初心者向けをうたうウェブマーケティングのサイトや本を見ると、SEO対策だのコンバージョン率だのアクセス解析だの、カタカナとアルファベットのオンパレードですが、それらはあくまで手段。
ウェブマーケティングの根本は、「良質なコンテンツ(記事、写真、動画などの体裁をした情報)で自社の方向性に共感する人を集めて長期にわたってつき合えるお客様と出会うきっかけをつくるウェブ上の施策」 です。
プロのマーケッターを目指すならともかく、小さな会社や個人事業が集客や知名度アップのためにやるなら、細かいことや専門知識は気にしなくて大丈夫です。
テクニック的なことは二の次で、何より大切なのはお客様が興味を持つコンテンツを発信すること。
「どうやって売ろうか?」と自分視点ではなく、「どうすれば関心をもってくれるか?」と、顧客視点で考えることが、ウェブマーケティングの第一歩です。
「莫大な費用がかかる」
かけようと思えばいくらでもかけられる反面、安く抑えようと思えばいくらでも抑えられます。
無料のブログと無料のSNSだけでもウェブマーケティングはできます。
参考までに私の場合を紹介すると、ホームページのドメイン代とレンタルサーバー代とメルマガ配信スタンドを合わせて月に5千円未満です。
必要なのは、費用よりコンテンツ(記事、写真、動画などの体裁をした情報)をつくる時間と労力。
大手も、この時間と労力をお金で買っているだけで、コンテンツに力を入れているのは同じです。
「コンテンツなんてつくれない!」と思うかもしれませんが、プロのように上手くやる必要はありません。
特に小さな会社や個人事業の場合、完成度の高さより商品の価値や熱意が伝わるほうが大切です。
まずは、どんな方にお客様になってほしいかをイメージし、何を伝えればその方は喜ぶかを考えてみましょう。
実はコンテンツがつくれない原因の多くは、ここがハッキリしていないこと。
手を動かして記事を書く前に、頭の中を整理することが大切です。
【関連記事】コピーライター直伝。集客できるホームページ文章を作成する3つのコツ
「ホームページを開設したら、すぐに問い合わせがどんどん来る」
ホームページさえつくれば売れたのは、過去の話。
誰もが発信者となっている今日では、残念ながらホームページを持っているだけでは、存在すら認識してもらえません。
つくるまえに「誰に何を伝えてどんな行動を起こしてほしいのか」を明確にし、さらに公開後も改善が必要です。
むしろ、「ホームページは完成直後がいちばん出来が悪い」と言われているほど。
成果が目に見えるまでに半年や1年かかることもあります。
ウェブマーケティングは業績が悪化してから慌てて着手するのではなく、余裕があるうちから少しずつ始めることをおすすめします。
「パソコンに詳しくないとできない」
最低限の知識は必要ですが、やりながら覚えていけば大丈夫です。
私もいまだにパソコンが苦手で、自称IT偏差値42ですが、4年くらいかけてアクセス解析やSEO対策(検索にヒットしやすくする施策)などは一通りできるようになりました。
逆に、パソコンに詳しいだけではウェブマーケティングはできません。
私はウェブマーケッターとして会社勤めもしているのですが、勤務先はIT企業。
私以外の全員がシステム開発などをしている、パソコンやITのプロフェッショナル集団です。
それでもウェブマーケティング担当者を採用した理由は、コンテンツ(ホームページの記事やメルマガ)を書ける社員がいなかったから。
コンテンツを作成するスキルと、パソコンを操作するスキルはまったく別物です。
テンプレートなどを使えば、専門知識がなくても見栄えの良いサイトはいくらでも作れるこの時代、まずはワードで記事が書ければOKです。
ウェブマーケティングなんて横文字で拒否反応が出そうですが、言ってしまえば「ネット上で、自分の頭の中をお客様に向けて見える化する」だけ。
あまりむずかしく考えないことがポイントです。
【関連記事】ウェブマーケティングの前に、マーケティングってそもそもなに?
