プロフィールを日本語にすると経歴です。
経歴と聞くと、生まれ年、学歴、職歴などを思い浮かべるのではないでしょうか。
就職活動における経歴であればこれが正解ですが、ビジネスサイトに載せるプロフィールはちょっと違います。

どう違う?プロフィールと経歴

プロフィールとは、経歴を通じて「私はあなたにこう役立つ人です」とアピールするコンテンツです。
単なる経歴の紹介ではありません。

「色々なことをやってきたので、どうまとめていいかわからない」「ものすごく長いプロフィールになってしまう」などのお悩みをよく聞きますが、思考を「私はどんな人かを伝えよう」から「私はお客様にどう役立つかを伝えよう」に切り替えると、プロフィールに載せる内容は自然と絞れてきます。

「誰に」伝えるかを明確にする

プロフィールは、対面の自己紹介と似ています。
たとえば私の場合、相手が仕事関係の人であれば「コピーライターの平田と申します」と自己紹介をしますが、もし相手が子どもの同級生なら「4年2組の平田君のママだよ」言います。

発している言葉は全く違いますが、私という人物は同じ。
つまり、自分のどの面を見せるかを、相手によって変える必要があります。

だからまずは、顧客像を明確にするのが重要です。

もし媒体によってターゲットが違うなら(ホームページは法人向け、SNSは個人向けなど)、プロフィールは書き分ける必要があります。

「なんのために」伝えるのかを明確にする

自分のことを1から10まですべて伝えるのではなく、相手にどう思ってほしいのかによって、載せる内容を取捨選択します。

たとえば「この人なら安心して話せそう」と思ってもらいたいならお客様から寄せられた声を載せる、「こんなに実績がある人なら安心」と思ってもらいたいならこれまでの対応件数を載せるなど、プロフィールの目的に合わせて選んでいきます。

苦労したエピソードで共感を得れば集客できる?

一部の起業家界隈では「V字回復した経歴は共感を呼ぶから、苦労した過去を載せるべき」という考えがあり、借金、離婚、ギャンブル、複雑な家庭環境、リストラなど、あらゆる不幸エピソードがてんこ盛りのプロフィールが多数存在します。

私もこの思考に染まっていた時期があり、年に2回会社都合で失職した話や、育休復帰後4ヶ月で離職した話をプロフィールに盛り込んでいました。

当然、長くてまとまりのないものになります。

でもよく考えたら、私のお客様は法人の代表者がほとんど。
真剣に経営をされている方にとって、私のリストラや育休復帰失敗の過去が重要だろうか?

そう思いなおし、現在は削除しました。

ただし、女性個人事業主の参加者が多いセミナーで講師をするときのプロフィールには、育休復帰後にすぐ退職して自分で仕事をしてきた経歴を載せています。

出産や育児を機に会社員を辞めて起業した人が多いため、自分と似た境遇から這い上がってきた人の話なら聞いてみたいと思ってもらうためです。

繰り返しになりますが、プロフィールは単なる自己紹介ではなく、「私はあなたの役に立てます」と伝えること。経歴を通じて相手にメッセージを送る行為とも言えるため、伝える相手に合わせてプロフィールも変えることをおすすめしています。

プロフィールのテンプレート

就職活動の経歴であれば時系列で載せるのが一般的ですが、仕事を獲るためのプロフィールは、略歴→現在→過去→未来の順番が書きやすいです。

ざっくり全体像をまとまると以下のようになります。

私はこういう者です。今、こんなことで困っている人に対してこんなサービスを提供して、こんな成果を上げています。過去にこういうことがあって、今の仕事を始めました。次はこんなことを目指します。

作成のポイントは、いきなり文章を書こうとしないこと。まずは情報を整理し、載せる内容を吟味していきます。

その方法をお伝えしてきます。

プロフィールに載せる内容の整理方法

略歴

生まれ年、出身地、最終学歴など。年齢、地元、出身校が同じだと親近感を持ってもらえることがあります。

ただしすべてを掲載する必要はなく、相手に合わせて取捨選択します。

一流大学を出ているあるコンサルタントは、経営者向けプロフィールには信頼感を出すため出身校を載せているものの、起業志望の主婦向けプロフィールからはあえて削除しています。


必要以上にすごい人と思われると依頼するハードルが上がってしまうからだそうです。

現在

単に職種名を書くだけでなく、「誰に、どんな商品・サービスを提供して、どのような結果を出しているか」という内容にします。

実績も必須です。

「たくさんの」「多くの」などではなく、可能な限り数値化します。

すべての実績を数えることは難しいかもしれませんが、たとえば「月の平均受注件数が10件で2年間続けているから、10件×24ヶ月で240件」など、ざっくりでいいので計算します。

件数や人数
  • のべ○人にコンサルティングを実施
  • 制作したサイトは○以上
お客様の変化
  • 新規入会者数が月1~2人から5人へ
  • コンバージョン率が○%向上

私はコールセンター勤務時代に3万件以上の顧客対応をしてきたことをアピールポイントのひとつにしているのですが、次のように計算しました。

1日平均25件電話対応
→ 25件× 20営業日=500件/月
→ 500件×12ヶ月= 6000件/年
→6000件×5.5年=33,000件

計算してみると「こんなにやっていたんだ」と自分で驚くこともありますので、ぜひ数値化してみてください。

数値化がむずかしいときは、お客様の心身の変化や喜びの声を載せます。

お客様の喜びの声
  • こんなに話を聞いてもらえたのは初めてと言われた
  • 足腰が弱っていると感じパーソナルトレーニングを始めて半年経つ高齢の受講者から、気づいたらバスに駆け込み乗車していたと報告を受けた

過去

過去の経歴の中から、「今の仕事につながる職歴や価値観」をピックアップします。

たとえば私の場合、コピーライターになる前はコールセンターで働いていたのですが、そこで培った顧客視点を文章作成にも活かしているという内容を載せています。

会社員時代にしがらみがあってできなかったことを実現するために独立した、子育てを通じて感じた社会的課題を解決するため起業した、など、起業・創業のきっかけを掲載するのもひとつの方法です。

未来

年商○億円など個人的な野望ではなく、「仕事を通じてどんな社会的課題を解決していきたいか」という視点での展望を書きます。

プライベートプチ情報

最後に人柄がわかる情報を載せておくと、親近感がわきます。お手本は、テレビ東京の選挙特番。「原付免許に2回落ちる。選挙では落選知らず」「娘とGLAY20万人ライブ。年に1、2回はぎっくり腰」「バンジージャンプに挑戦も足すくみ飛ぶまで10分」など、どこから集めてきたんだと感心する候補者のエピソード毎回紹介され、いつもネットをにぎわせています。

場合によってはふざけていると思われ逆効果なので、業界や顧客層を考慮したうえで掲載するかどうかを決めましょう。

ちなみに私は「趣味はジャズダンスとクラシックバレエ。前後左右180度開脚できるのがプチ自慢。小学生の時に数年で挫折したピアノを44歳で再開。何歳になってもチャレンジ精神を持ち続けたい」とプライベート情報を出しつつ、自分のマインドをさりげなく伝えています。

プロフィールにふさわしい文体

文末は、です・ます調を避けたほうが締まった印象になります。

ただし、体言止めの使い過ぎは要注意。連続するとプツプツ切れた印象になるので、用言止めも併用するとリズム感が出ます。

△です・ます調

1983年東京都渋谷区に生まれました。出身は○○大学です。新卒で株式会社○○に入社しました。営業部に配属され、法人営業の経験を積みました。入社2年目に年間○円を売り上げ、社長賞を受賞しました。

△体言止めの連続

1983年生まれ。東京都渋谷区出身。○○大学卒。新卒で株式会社○○入社。営業部に配属。法人営業を担当。入社2年目に年間売上○円を達成。社長賞を受賞。

〇ほどよくミックス

1983年東京都渋谷区生まれ。○○大学を卒業後、株式会社○○の営業部に配属され、法人営業の経験を積む。入社2年目に年間○円を売り上げ、社長賞を受賞。

プロフィールの作成事例

2019年に作成したものですが、ご自身で新しい情報を追加しながら現在も活用していただいています。

このときの感想

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