コピーライターに依頼する前に決めたほうがいいことや、コピーライターの選び方を紹介します。
コピーライター=キャッチコピー作る人、ではない!
コピーライターと聞くと、「そうだ、京都、行こう」「カラダにピース」などのキャッチコピーを作る人というイメージがあるかもしれません。
長年ライターや記者をしている人でも、そう捉えている場合があります。
確かにそれは仕事の一部ですが、私は「集客・売上・採用・ブランディングなどに寄与する文章を書く人」と広く定義しています。
具体的にはホームページ、パンフレット、チラシなどの広告や販促ツールです。
ただしキャッチコピーを専門にしているコピーライターや、ライターと名乗っていても広告や販促の文章を得意とする人もいるので、依頼をするならコピーライターかライターかの肩書きにとらわれずに探してみることをおすすめします。
コピーライターの選び方の前に、依頼者側で整理したほうがいい事項を紹介します。
依頼側で整理するポイント3つ
①依頼する目的を明確にする
たとえば「化粧品に関するコピーライティング」といっても、目的が個人向けの化粧品の販促か法人向けの化粧品開発コンサルティングの商談機会の創出では、伝える内容は大幅に変わります。
さらに個人向け化粧品の販促でも、店頭に貼るポスターを作ってブランドイメージを浸透させるのと、LPを作って広告を回して短期間に売り上げるのとでは、コピーの方向性が異なります。
前者であれば雰囲気のあるコピーを書けるコピーライターが、後者であればセールス色が強いコピーを得意とするライターが適任といえるでしょう。
商材だけでなく、「誰に向けて、何のために」作るコピーなのかを考えると、依頼するのにふさわしいコピーライターが明確になっていきます。
②専門知識の要・不要の切り分け
たとえば医療機器を病院に販売する、IT技術者に向けた採用ページで仕事紹介をするなど、プロからプロへ向けたコピーが必要なら、専門知識があるコピーライターに依頼するのがベストです。
専門知識がないと商材や仕事内容を理解することすらままならず、コピーの内容も薄いものになる可能性が大。
一方、プロからアマチュアへ向けたコピーなら、専門知識が不要な場合もあります。
私はかつてシステム開発会社でウェブマーケティングを担当していたのですが、顧客層はDX化を進めたい製造業などの中小企業。ITに関しては素人です。
社長には「お客様は平田さん(私のこと)みたいなにITに詳しくない人だから、平田さんがわかるように書いて」と言われていました。
プロなら当たり前のことを知らないからこそお客様が疑問に思うポイントを理解できたので、専門知識がないことが逆にメリットになったわけです。
もちろん専門知識があり、なおかつアマチュア向けに書けるコピーライターもたくさんいますが、「この分野は難しいから専門知識がないと無理」と思いこまないほうが、コピーライターを選ぶ幅が広がります。
少し話がずれますが、「女性向け商品だから女性のコピーライター」「子供向けだから子育て中のコピーライター」など、コピーライター個人の属性だけで判断することはおすすめしません。
その属性だからといって、その領域のコピーが書けるとは限らないからです。
私は子供がいて主婦業もしていますが、主婦向けの商材は苦手。逆にBtoB企業の取材など、ビジネス系が得意です。
主婦向け商材のキャッチコピーの依頼を受けたことがあるのですが、雰囲気のあるキャッチコピーが得意な30代独身の男性コピーライターに代わってもらいました。
コピーライターを選ぶときは、実績や得意分野を重視することをおすすめします。
③ウェブマーケティングの知識の要・不要の切り分け
1行のキャッチコピーだけであればウェブマーケティングを意識しなくてもあまり影響はありません。
一方、ある程度のボリュームの文章をウェブに掲載する場合、キーワード選定などができると検索上位に表示されやすくなり、閲覧数増が見込めます。
ウェブマーケティングの業務はディレクター等が行っている場合も多いと思いますが、同じ目線で打ち合わせができるコピーライターのほうが何かと話が早いはずです。
コピーライターの選び方3つ
依頼者側で整理が切り分けができたら、コピーライターを選んでいきます。
①取材ができる
伝えたいことがまとまっていないのであれば、取材を通じて話を引き出せるコピーライターに依頼することをおすすめします。
取材をする中で「考えが整理できた」と言っていただくことも少なくありません。
逆に、伝える内容が言語化できているのであれば、ChatgptやClaude3などの生成AIに作らせるのもひとつの方法です。
②マーケティングの知見がある
ポジショニング、ベネフィット、ターゲット、コンバージョンなど、基本的なマーケティングを理解しているコピーライターだと、ディレクターとの話も早いです。
制作系以外の企業がコピーライターに直接依頼する場合は、マーケティングの視点があるコピーライターに依頼したほうが様々な提案をしてもらえます。
③ビジネスマナーや仕事観
たとえば制作会社がA社からホームページ制作を受注し、コピーライターに取材・執筆を依頼する場合、コピーライターがA社と直接話すこととなります。
制作会社から見れば、A社は大事なお客様。そのお客様に対し、コピーライターが失礼な態度で話し続けたらどうなるでしょうか。
制作会社にとって大きな損害です。
この点が、コピーライターに外注をためらう一因になっているかもしれません。
また、仕事の進め方や考え方が違うコピーライターだと、一緒に働くのがしんどくなります。
こうした人柄や相性に関わる部分は過去の制作実績だけでは判断できないもの。
SNSやブログなどの普段の発信をチェックしたり、オンラインで一度話してみたりして見極めるのが得策だと思います。
なるべく早く正確に見積もりを出してもらう方法
作成したいコピーについてなるべく詳細に伝えると、コピーライター側は見積もりを出しやすいです。具体的には以下のような情報です。
- 業界
- ターゲット
- 目的
- 種類と本数
たとえば「新卒採用ページのコンテンツの見積もり」とひとことで言っても、「社員インタビュー2記事」と「社長メッセージ、4職種分の仕事内容紹介文、5名分の社員インタビュー記事」では、見積もり額が大幅に異なります。
もしベンチマークにしているサイトなどがあれば提示してもらえるとイメージが湧きやすく、コピーライターは喜びます。
提案や企業取材ができるコピーライターをお探しなら
コピーライターへの依頼をご検討中なら、平田けいこへ一度ご相談ください。
- BtoB企業への取材・執筆経験豊富
- JAの広報誌に取材術コラムを連載するなど、取材力に定評あり
- 東証プライムの代表者から新入社員まで、幅広い層への取材経験あり
- ウェブ媒体・紙媒体両方に対応
- ビジネスマナーOK(東証プライム企業等でカスタマーサービス業に従事)
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