ビジネス用プロフィールのようなメッセージ性の低い文章は、AIでも80点前後のクオリティで作成が可能です。
ただし、単に「私のプロフィールをいい感じに作って」では不十分。AIは魔法使いではないので、的確なプロンプト(指示文)が必要です。
実際にモニター4名の協力を得てわかった、AIでビジネス用プロフィールを作るためのプロンプトを紹介します。
※ここではその中から2名の事例を取り上げ、具体的に解説していきます
ビジネス用プロフィール文のプロンプト
最初の一文
〇〇(職種名)のビジネス用プロフィールを作成してください。詳細は以下の通りです。
ターゲット層
文章の目的
略歴
現在
1.誰に?
2.何を提供して?
3.どんな結果を出している?(数値&顧客の評価)
強み、選ばれる理由
過去
未来
文の構成
私はこういう者です。今、こんなことで困っている人に対してこんなサービスを提供して、こんな成果を上げています。過去にこういうことがあって、今の仕事を始めました。次はこんなことを目指します。
文字数
希望の文字数を入力。ホームページなどに掲載する場合は、文字数 400~800字程度が最適です。
文体
だ・である調/です・ます調のどちらかを選択
これだけではイメージが湧かないと思うので、実例を紹介します。
プロンプト使用例①組織開発コンサルタント
まずは、BtoBの、かっちりしたプロフィール作成の事例を紹介します。
以下は、実際にAIに入力したプロンプトです。
ヒアリングをしながらその場で打ち込んだので、ライターとして恥ずかしいほど乱文で誤字脱字もありますが、あえてそのままAIに入力しました。
このレベルのプロンプトでどのくらいの生成結果が出るかも併せてご覧ください。
なお、使用したAIはClaude。機密情報や個人情報は入力を避けています。
【最初の一文】
組織開発コンサルタントのビジネス用プロフィールを作成してください。詳細は以下のとおりです。
【ターゲット層】
人材育成に悩んでいる経営者もしくは人事担当者。
【文章の目的】
コーチング、研修、コンサルティングの依頼をしてほしい
【略歴】
1972年兵庫県生まれ。神戸市在住
【現在】
誰に?
以下のような悩みを持っている人
- 今まで事業に集中して社員教育をしてこなかったけれどやりたい
- 次のフェーズに進むために、人材教育をしたい
- 入社3年目までのプログラムはあるけれど、リーダー層のプログラムを作りたい
- これまで属人的に教えてきた
- 事業承継を期に2代目社長から「ちゃんと研修をする会社にしたい」
- 大企業からの転職、異業種からの転職など、多様な価値観を持つ人材がいて、方向性がバラバラ
- 社員同士の関係性が薄い
- 若手社員にどうかかわっていいのかわからない(パワハラとの線引きなど)
- 社員が辞めていくが、何が悪いのかわからない。
- 人材採用ができない
- 様々な問題があり、何から手を付けていいのかわからない
※業界業種は製造、福祉、サービス、ITなど幅広い。
何を提供して?
コーチング、研修、コンサルティング。
何から手を付けていいのかわからない人に最適なソリューションを提案できる。
どんな結果を出している?
- 会社で成果を出しながら、個人のやりがいも感じられる会社にする。
- 会社が気づかなかった社員の良さに気づき、引き出せる
数値面
件数や人数
- のべ1900人に企業研修を実施
- 5000人以上のクライアント
お客様の喜びの声
- 熱く、ときにピリリと厳しく、でも楽しい
- 入社2年目の研修だが、交友関係が薄く開始前にシーンとしていた会場が、終わるころには社員同士が打ち解けていた。
- 研修中のどんな発言も否定せず受け止め意見を聞いてくれた
- 学びや気づきを大切にしてくれる
【強み、選ばれる理由】
- コーチング歴20年
- 現場主義の実践的アプローチ
- カスタマイズされた戦略的サポート
【過去】
新卒で外食産業に入社し店長をつとめるが、人材育成に悩み、2001年よりコーチングを学ぶ。対話をして相手の強みを引き出すことで相手が変わり、仕事のやる気が出て、スタッフのパフォーマンスが向上し、店舗の売上も上がり、テナントとして入っていた百貨店に表彰されるほどに。アルバイトスタッフが友人をアルバイトに誘ってくれて、リクルーティングにも困らなくなる。こうした原体験から、コーチングを通して人材育成をすることが企業の成長に直結すると実感し、2009年に独立。
【未来】
「ひとがイキイキ働く会社をつくる」をパーパスにしている
【文の構成】
私はこういう者です。今、こんなことで困っている人に対してこんなサービスを提供して、こんな成果を上げています。過去にこういうことがあって、今の仕事を始めました。次はこんなことを目指します。
【文字数】
文字数 400~800字程度
【文体】
だ・である調
以下、生成結果です。
人材育成のスペシャリストとして、企業の成長と社員一人ひとりの成長の両立を支援している。特に、事業拡大期における人材教育の体系化や、世代間ギャップの解消、組織の一体感醸成などの課題に対して、20年の実践知を活かした解決策を提供している。
製造、福祉、サービス、ITなど、業界を問わず多くの企業が直面する「今まで事業に集中して社員教育をしてこなかった」「リーダー層の育成プログラムがない」「社員間の関係性が薄い」といった課題に対して、コーチング、研修、コンサルティングを通じて最適なソリューションを提案。これまでのべ1900人への企業研修実施、5000人以上のクライアントサポートの実績を持つ。
外食産業での店長時代、人材育成に悩んだ経験から2001年にコーチングを学び始める。対話を通じて一人ひとりの強みを引き出すアプローチにより、スタッフのモチベーションとパフォーマンスが向上。売上増加、百貨店からの表彰、採用難の解消など、具体的な成果を実現。この経験から、人材育成が企業成長の核心であることを実感し、2009年に独立。
現在は「ひとがイキイキ働く会社をつくる」をパーパスに掲げ、現場主義の実践的アプローチと、企業独自の課題に応じたカスタマイズ型支援を強みとしている。
クライアントからは「熱く、時にピリリと厳しく、でも楽しい」「どんな発言も否定せず受け止めてくれる」「社員同士が打ち解けた」といった声が寄せられている。
1972年兵庫県生まれ。神戸市在住。組織開発という観点から、会社の成果創出と個人のやりがいの両立を実現する伴走型支援を展開している。
すこし手を加えれば、ほぼそのまま使用できるレベルに仕上がりました。
プロンプト使用例②コーチ兼キャリアコンサルタント
次はBtoCの柔らかい雰囲気のプロフィール作成事例を紹介します。
コーチ兼キャリアコンサルタントのビジネス用プロフィールを作成してください。詳細は以下のとおりです。
【ターゲット層】
毎日楽しみがなく、仕事と家庭に追われている子育て中の女性。
【掲載する場所】
SNS、メルマガスタンド、コーチングの申し込みページなど、集客目的のメディア
【文章の目的】
面白そう、楽しいことが起きそう、この人の考えに共感できると思ってもらい、申し込みに繋げる。
【略歴】
1985年福島県生まれ。
【現在】
誰に?
仕事と家庭に追われている子育て中の女性。自分の楽しみの時間がないのがつまらないが、それが当たり前だと思いつつも、もっと楽しいことがないかと潜在的には思っている。
何を提供して?
コーチング。1回60分、6回、12回、24回のプラン。会話を主体として、過去の事や未来のことに話、自分が本当に大切にしたいこと、大切にしていたことに気づいてもらう。思い込みをなくし、自覚ししてもらう。
どんな結果を出している?
ありたい自分に近づくお手伝い。昔好きだったものや夢中になっていた(なれること)を思い出す。たとえば英語が好きだったのを思い出して再度学習を開始、アニメが好きだったのを思い出して鑑賞を楽しむ、いままでなんとなく通勤時に聞き流していたラジオが実は好きだったことに気づき、通勤時間が今までより楽しくなる。世界の見方が変わるコーチングを提供している。
数値面の実績
のべ約50人にコーチングを提供
お客様の喜びの声
- 英語が好きだったのを思い出して再度学習を開始
- アニメが好きだったのを思い出して鑑賞を楽しむ
- いままでなんとなく通勤時に聞き流していたラジオが実は好きだったことに気づき、通勤時間が今までより楽しくなる
- 雑談からこんな深い話になると思わなかった
- 話そうと思っていたこととは全然違うことを話していたけど、話そうと思っていたこととつながって驚いた
- 思ってもいなかった自分の思い込みに気づけた
- 自分の感情に蓋をしていたことに気づいた
【過去】
短大を卒業後、教材の訪問販売→半年で退職。
アパレルの婦人服の販売を約8年、人材派遣会社の営業を6年。人材派遣会社勤務中に娘を出産し、仕事と家庭との両立に追われ、毎日疲れ果てていて「このままじゃパンクする」と思い、コーチングを受け始める。その結果、「母だからこうあるべき」「仕事はこうあるべき」という思い込みに縛られていたことに気づき、「これが好き、やりたい」というポジティブな動機で動けるようになる。悪いことが起きても、生活や人生がよりよくなるために起こっていると思えるなど、物事の捉え方が変わる。その後材派遣会社を退職しキャリアコンサルタント(国家資格)を取得し2022年に独立。キャリアコンサルティングをする中でコーチングのスキルが必要だと気づき、2023年より1年間コーチングを学び、2024年よりサービス提供開始。アパレル時代は顧客の目的に合わせてコーディネートを提案するのが楽しく、人材派遣勤務時代は、登録スタッフのキャリア相談に乗り、スタッフに自分のキャリアについて気づいてもらえることにやりがいを感じていた。
【未来】
スケジュールが好きなことで埋まる、夫が家に帰ってきたときに「この家安心する」と思ってもらうし、自分もそう思う。家族の好きなことを応援できる。こんな人になってほしい。
【文の構成】
私はこういう者です。今、こんなことで困っている人に対してこんなサービスを提供して、こんな成果を上げています。過去にこういうことがあって、今の仕事を始めました。次はこんなことを目指します。
【文字数】
文字数 400~800字程度
【文体】
です・ます調
【補足】
人材派遣会社とアパレルでの経験が今のコーチング業につながっていることを盛り込んでください。コーチングと並行してキャリアコンサルタントとしても仕事をしていますが、このプロフィールはコーチングに興味がある方向けです。
生成結果を見てみましょう
はじめまして。福島県出身のライフコーチの〇〇です。
「毎日が忙しすぎて、自分の時間なんて作れない…」
「子育てと仕事の両立で精一杯で、楽しみがない…」
そんな思いを抱えている子育て中の女性の皆さまに寄り添い、あなたらしい生き方を一緒に見つけていくお手伝いをしています。
私自身、人材派遣会社で働きながら育児との両立に奮闘していた時期がありました。
毎日が疲労困憊で「このままじゃパンクする」と追い詰められていた時、コーチングとの出会いが人生を大きく変えてくれました。
「母親だからこうあるべき」「仕事はこうあるべき」という思い込みから解放され、「これが好き、やりたい」という前向きな気持ちで人生を選択できるようになったのです。
それまでの経験 – アパレルでお客様の理想のスタイルを一緒に見つけていた8年間、人材派遣会社でスタッフの方々のキャリア相談に携わった6年間 – 全てが、今のコーチングの糧となっています。
SNSを想定し、短いバージョンも生成させてみました。
子育てと仕事の両立に奮闘するママのためのライフコーチ。「毎日に楽しみがない」そんなあなたの気持ち、わかります。60分のセッションを通じて、あなたの中に眠る「楽しい」の種を一緒に見つけ、育てていきませんか?
プロンプトの質で勝負が決まる
このモニターでは、こちらの2名以外にも2名、合計4名にお付き合いいただきました。
生成された文章について100点満点で点数をつけてもらったところ、80~100点。
想像以上の高評価でした。
嬉しいことに皆様からは「AIもすごいけど、平田さんが引き出してくれたから」というお言葉を頂きました。
そうなんです。
プロフィール文作成のためにAIのポテンシャルを最大限に引き出すには、プロンプトの質が命です。
料理にたとえるなら、質の高い材料を過不足なくそろえること。
どんなに一流のシェフでも、しなびた野菜では美味しいサラダはつくれないですし、鶏肉がなければチキンカレーはつくれないのと同じです。
仕事に直結するプロフィールをつくるには、まずは自分の強みや事業のアピールポイントなどを言葉にする必要があります。
AIを壁打ち相手にして強みを見つけることも可能ですが、そもそも上手く言葉にできないからAIに頼っているのに文章を打ち込まなければならないのはかなり苦痛です。
私もやってみましたが、途中で面倒になってやめてしまいました。
人の話を聞いたり現地に赴いて情報を集めたりと、アナログなライターの本分がこれからますます重要になるのかもしれません。
先日読んだビジネス誌に、「AIが仕事を奪うことはないが、AIを使いこなす企業や人に仕事を奪われることはある」という趣旨のことが書かれていて、非常に納得しました。
これからもAIは活用しますが、その前の取材や情報収集を大切に、仕事を進めていきます。
プロフィール作成はもちろん、企業の公式サイトやオウンドメディアの記事作成を承っています。
※導入事例記事はモニター募集中です