書いてはいけない! お客様が逃げていくサービス紹介文のNG事例

特定の個人や集団の批判は悪印象を与え、顧客を逃しかねません。
それがたとえ、顧客とはなりえない層だったとしても。

今、鉄製フライパンを購入したくてインターネットであれこれ調べています。
とあるメーカーの製品が気になったのですが、商品説明文を読んで一瞬で気持ちが冷めました。

「簡単・便利・楽」ばかりが求められ、子どもの食事を出来合いのお惣菜やインスタント食品、お菓子などで済ませる母親が増えています。家族のために、美味しくて体に良い料理を作って食べさせることが、本来の調理・食事の目的ですし、そういう作業と時間を積み重ねていく中で、子どもは「手をかけてもらっている」と感じ取り、親の愛情を受け止めていくのです。そして、それほどまでに大事な“食”の現場には、それにふさわしい食材と道具が必要だと私たちは考えます。

※原文のまま

この商品説明文によると、「簡単・便利・楽」ばかりが求められ、子どもの食事を出来合いのお惣菜やインスタント食品、お菓子などで済ませる母親が増えているそうです。

私は、フライパンに投資してもっとおいしい料理をつくりたいと思っているので、おそらくこの会社のターゲット層。
もしかしたら「世の中にはこんなヒドイ母親たちがいますが、あなたは違います。ちゃんと料理をする素晴らしい母親です」とほめたかったのかもしれません。

でも、一部の母親集団をおとしめて相対的に持ちあげるやり方は気分が悪い。
仕事にたとえるなら「同期入社のAさんはミスばかりだけど、あなたはそうじゃないね」と言われているような感じです。

そもそも、「子どもの食事を出来合いのお惣菜やインスタント食品、お菓子などで済ませる母親が増えています」とありますが、具体的な数値やエビデンスはあるのでしょうか。

30代・40代女性向け雑誌をめくると、仕事と家庭の両立のハウツーや時短料理のレシピであふれています。これは、共働きにもかかわらず、多くの女性が専業主婦並みの料理をつくろうと奮闘している証。

そんな世の中を知らずに「最近の母親は料理をしなくなった」と嘆くなんて、どんな市場調査をしているのやら。
文章力やコピーライティングスキル以前に、社会の現状を理解していないようです。

商品説明文やサービス紹介文に特定の個人や集団の悪口を書くと、企業のイメージダウンにつながります。
どうしても必要であれば「お惣菜やインスタント食品で食事を済ます傾向が強まっています」など、社会全体の風潮として表現するようにしてみてください。