【お客様に伝わる文章の書き方】「こだわり」にこだわらないで!

キャッチコピーや店名に「こだわり」という言葉をよく見かけます。

こだわりのインテリア
こだわりのコーヒー
食へのこだわり
品質へのこだわり
地域密着へのこだわり



もともとは「小さなことを気にして身動きが取れなくなる」「些細な好みを主張する」などのネガティブな意味の言葉ですが、「細かいところにまで気を配る」とポジティブに解釈して使うのが主流となっています。

「日本語の乱れだ!」と主張する気はさらさらありません。
それよりも、「こだわり」という自分視点の言葉が乱用されていることが気になります。
意地悪く解釈してしまえば、こだわりとは「私、こんなに細かいところにまで気を配っているんです」とアピールしているだけ。
こだわった結果どんな価値を提供できるのかがわからなければ、お客様は振り向いてくれません。

たとえば「インテリアにこだわっているカフェです」では不十分。
「南国風のインテリアにこだわり、都心にいながらまるでリゾート地にいるような気分を満喫できるカフェです」のように、利用シーンが目に浮かぶくらい、お客様が享受できるメリットを伝えることが大切です。

実際にあった例を紹介しましょう。
こちらは、私が実際に購入したソーセージのパッケージです。


思わず、「だから何?」とツッコミを入れてしまいました。

こだわりの味って、どんな味だかさっぱりわかりません。
お客様が知りたいのは、「何にこだわっているか」ではなく、「買うとどんな良いことがあるか」です。

たとえば、こんなコピーはどうでしょう。

  • 冷めても美味しいからお弁当にピッタリ
  • ビールが止まらないスパイシーさ!

お弁当作りに悩むママやビール好きはつい手にとってしまうと思いませんか?
商品・サービスをお客様に伝えるときの注意点はただひとつ。

お客様のどんな悩みを解消できるのか
or
お客様のどんな望みを叶えられるのか

この2つのうち1つを必ず盛り込みましょう。

ちなみにこのイケていないキャッチコピーのソーセージを買った理由は、本日のお買い得品だったから。
価値を伝えられない商品は価格競争に巻き込まれ、安くしないと売れなくなってしまいます。