「妻への感謝の言葉」と「過労死」は、根底でつながっている

育児系の記事を読んでいると、よくこんなアドバイスを目にします。

妻へのねぎらいの言葉をかけてあげましょう。それだけで妻は喜び、家事や育児へのモチベーションがあがります。

見るたびに「違うだろー!!」と叫びたくなります。
だって、心が満たされれば休まなくていいという考えが隠れているから。
感謝しているように見せかけて、限界を超えて働かせようとしているだけだよ。

育児疲れの気持ちをストレートに言えば、「同情するなら休みをくれ!」だ。

仕事だって同じ。
社長から「よく働いてくれるね。ありがとう」と何年も言われ続けて給料が1円も上がらなかったらやる気が失せますよね。「じゃあ感謝を待遇に反映させてよ」と思うはずです。

ママ業に給料はありません。だから対価は休息です。
そうするとまた、育児系の記事にしょうもないアドバイスが載ってるんだな。

妻を美容院に行かせてあげましょう。それだけでかなりリフレッシュできます。

あほか。
髪を切ってもらうくらいでリセットされるレベルじゃないでしょ。
なぜか夫へのアドバイスには、この美容院ネタがやたら多い。
そりゃ美容院は行ったほうがいいけれど、その程度で解消される疲れだと誤解されるリスクがあります。

だから私は、年に1度はひとりで泊りがけで出かけます。
先週末も市内のシティホテルでリフレッシュしてきたばかり。
足裏マッサージをしてもらったのですが、自律神経とホルモンバランスの乱れ、内臓の疲れ、首肩回りがゴリゴリなど、心身の絶不調を指摘されました。
そりゃ4歳の息子を1ヶ月半以上マンツーマンで家庭保育してりゃ、あちこちに負荷がかかるのは当たり前だ

根性で乗り切ろうとしないで、休んで本当によかったです。
心と体をメンテナンスして、息子へのイライラがかなり減りました。

良いパフォーマンスのためにはある程度長い時間の休息が絶対に必要です。
主婦だろうが仕事をしていようが。
でもなぜか、「心の満足がなにより大切」という謎の価値観が日本には根強い。
そしてそれは、サービス残業、うつ、過労死へとつながっていく。

「お客様の満足が私たちの喜び」という考えのもと、従業員に無理を強いる会社は山ほどあります。
小売業に従事している友人は、社内の接客コンテストで関東大会2位になったにもかかわらず、報奨金は一切なく練習も無給だったそう。
もらえたのは1枚の賞状だけ。
満足とか名誉という名目で人をコキ使う典型的な例です。

働き方改革なんて騒いでいるけれど、その前に大切なのは意識改革。
「休みが必要」「労働には正当な対価を」と、当たり前のことを主張しなければなりません。

まずはママが「私、休むから」と言ってみませんか?
家庭の中から小さな働き方改革を!

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