「聞き流すだけ系」英語教材はツッコミどころ満載

「聞き流すだけで英語が話せるようになる!」的な教材が流行っていますよね。
身につく根拠として強調しているのは、「赤ちゃんは聞いて耳から言葉を覚える。あなたも勉強して日本語を身につけたわけじゃないですよね?」というもの。

この時点で「大人と赤ちゃんの頭の柔らかさを同等にするのはおかしくね?」とツッコミたくなるのですが(笑)。
まあ、確かに赤ちゃんが勉強しないのは事実なのでここはスルーし、「聞くだけ」で大人でも赤ちゃんと同じく言語が身につけられると仮定します。
となると、ビジネスレベルの英語をマスターするには最低20年はかかるでしょう。ビジネスレベルの日本語ができるようになるまでに、そのくらいは必要ですから。
20年間聞き流し続ける人が、一体何人いるのでしょうか?

そもそも、子どもは「聞き流すだけ」で言葉を覚えているわけではありません。
大人の真似をして言葉を発し、周囲がそれに反応したり修正したりしていくからだんだん話せるようになるのです。
息子はまだ4歳なので、間違えることもしょっちゅう。
たとえば「してもらう」と「してあげる」が混同しているので、そのつど正しい使い方を教えています。

大人だって外国語を実際に使い、恥や冷や汗をかいて少しずつ身につけていくもの。「ある日突然、英語が口から飛び出す!」なんてことはありえません。
英語学習歴4年だった17歳のとき、相手の言っていることがわからず”Pardon?”と聞いたらそれすら通じず”Pardon?”と返されたことが、私の英語学習史上最大のショックです。

結局、外国語なんてラクして身につくものではないということ。
ただ、楽しく学ぶ方法はたくさんあります。たとえば好きな洋楽を題材にしたり、英語を話す友達や彼氏・彼女をつくったり。
「楽」と「楽しい」を混同しているから、ありえない成果をうたった教材が売れてしまうのです。
冷静に考えて、聞くだけで身につくなんておかしいでしょ。
「聞き流すだけで正しい敬語が使えるようになる!」「聞き流すだけでコミュニケーション力がアップする!」「般若心経を聞き流すだけで僧侶になれる魔法のCD! 木魚のリズムに合わせて楽しく修行」なんて教材だったら、超うさん臭いのに。

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