やりすぎ時短料理は長時間労働を助長する

時短料理、人気ですよね。
無駄を省くのが好きな日本人に合っているのかもしれません。Kaizenという言葉は海外の一部で通用するくらいですから。

でもひとつ、疑問があります

削減すべきは、家事時間より労働時間

ただでさえ働きすぎなんだから、本来時短すべきは労働時間では?

妻が家事労働に終われる最大の原因は、夫の仕事で帰りが遅くて人手が足りないこと(夫も料理をすべき、家にいても何もやらない夫もいるなどのツッコミもありますが、際限がないのでそうした事例は除外)。

夫が立派な夕飯を用意してくれなくても、料理している間に子どもの相手をしてくれるだけで負担が全然違います。家族が揃っていること自体がうれしいですしね。

ワンオペ育児時代は帰宅した直後に台所に向かい、スーツ&ショルダーバックの上からエプロンして夕飯をつくっていました。
同じ状況のママはたくさんいるのではないでしょうか。

こんな生活、どう考えてもおかしい。
だけど当たり前になりすぎて、感覚が麻痺しています。
だから家庭を犠牲にする働き方を当然のこととして受け入れ、家事時間の削減という小手先のテクニックで乗り切ろうとする。
「これが普通だ」とか「みんな頑張っている」とかの“一億総ガマン大会社会”はそろそろ絶滅するべきです。

やりすぎ時短料理で失われる人生のうるおい

時短料理に疑問をもったきっかけは、ドイツ生活です。
でもドイツ人が料理に毎日手間暇をかけているわけではありません。
単純に、道具や環境が揃っていなかったからです。

マンスリーアパートメントだったので台所は簡易的で、冷凍スペースにはピザ数枚しか入らないし、なんと電子レンジがない!
もちろん無洗米なんか手に入りません。
しかもお肉は塊か骨付きがスタンダードだから、スライスや解体から始めないといけない。

最初は本当に面倒でした。
なんて時間のムダなんだろうと。

でも久しぶりにちゃんとといだお米は、無洗米より全然おいしい。ちなみに「ゆめにしき」というイタリア産コシヒカリでした。

そして極めつけは鳥の唐揚げ。
骨から剥がしてすぐに調理すると、いつもと同じ味つけなのに3倍おいしい!
肉のうまみが生きているからだと思います。
日本では唐揚げ用にカットされた鶏肉を大量に購入して、下味をつけたものを冷凍保存していました。
もちろん、時短のために。

今まで数分から10分程度の手間を惜しみ、味がスカスカになった料理を食べていたんだと気づきました。
そして、仕事のせいでそんなちょっとの手間をかける余裕もなくなっていたことに。

食は人生の楽しみなのに、仕事のために犠牲にするのはもったいない。
時短料理より時短労働が広まったほうが、幸せだと思いませんか?

綺麗事、理想論だと思うのなら、一度骨付きもも肉をさばいて唐揚げをつくることをおすすめします。
百聞は一見にしかず。
時短料理で失われたものにすぐに気づけます。
本当においしいから!
↓鶏肉のさばきかた↓

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