布団の丸八の訪問販売をテキトーに撃退した話

「平田さん、よかったらこれもらってください!」
昭和の高校生のようなセリフと共に目の前に差し出されたのは、ラブレターでもチョコレートでもなく、布団カバー。

「しまった……、宅配業者かと思って玄関開けたらセールスだった」
頭の中はすでに、この30代男性をどう体よく追っ払うかで頭がいっぱいである。
そんな私の気持ちをよそに、彼はどんどん話し続ける。

セールスマン:「これ、布団カバーなんでよかったら洗い替えに」
私:「いや、いりません」
(見れば布団カバーってわかるよ。とつぜん布団カバーを突きつけられたこの非日常感に戸惑う私の気持ちを想像してくれ)

セールスマン:「これ、ディズニーなんですよ!」
私:「余計なモノはもらわないようにしているんです」
(ディズニーとかサンリオとか、そういう問題じゃない。すべての女性がディズニー好きと思いなさんな。布団カバーを無理矢理渡されそうになるという人生初の経験をしている私の狼狽ぶりを考慮してくれ)

このセールスマン、とにかく布団カバーを受け取らせたいらしい。
面白いのは、ここまで布団カバ―推しをしているのに、自分のことを何も名乗らないことである。
とりあえず「あの、何屋さんなんですか?」と聞いてみた。
するとようやく「布団の販売をしている丸八です! 新人全員で、この辺りのエリアを回っているんです!」と答えてくれた。

ああ、布団の訪問販売ね。
思った通りだけど。
無料の布団カバーで釣って高額な布団を買わせようという、アンティークな手段だったわけだ。

「モノを売るな、価値を売れ」と会社員時代にさんざん教え込まれた私にとって、布団カバーばらまき作戦はアレルギー反応を起こすほど不快。そんな作戦で釣れる消費者だと思うなよ。

迷惑なセールスマンを街中に放つ丸八のやり方。
しかも17時半という夕飯の準備で忙しい時間帯に来る無神経さ。
せっかくセールスに来たのに、私に芽生えたのは「丸八からは絶対に買わない」という決意だけ。
とにかく「がんばってくださいね」とお兄さんにテキトーに声をかけて玄関のドアを閉めた。

訪問販売を撃退するコツは3つ。
1モノを受け取らない
2まともに話を聞かない
3すぐドアを閉められる体制を整えておく

ネットで情報が入り、商品の比較も容易にできる21世紀。
昭和の遺物のような訪問販売は、そろそろ絶滅してもよいのでは。

・プロフィールはこちら
フェイスブック(フォローはお気軽に。リクエスト歓迎は基本的に承認します。メッセージは不要です)
ツイッター(基本的にフォロー返しします)
・お仕事の依頼、相談、見積もり等についてはこちら からお気軽にどうぞ♪