勘違いイクメンは、妻が子育てでイライラする理由がわからない

先日、ある男性が世の母親に対してこんな趣旨のことをつぶやいていました。

子どもにイライラするなんて馬鹿げている。もっと時間に余裕をもって行動すればいいだけだ。そうすれば自分の時間が持てるはずだ

はあ?

読んでてイライラしました。

この人は仕事が忙しく残業や出張も多いそうですが、休日は子どもと過ごすのが楽しいそう。
傍から見れば、イクメンでしょう。
でも私から見れば、エセイクメン!
もちろん子育てをするのは良いこと。
でも所詮、仕事がメインで育児は“お手伝い”程度。バイトの学生が経営者に向かって「社長のやり方、ちょっと間違ってると思うんっすよね」と言うくらい、みっともないです。

今回は、このエセイクメン君へのお説教をしたいと思います。

5分前行動は、育児には通用しない

小学生のときから、「5分前行動」を刷り込まれていますよね。
早め早めに行動するのが大事だと。
仕事でも、時間にルーズな人は信用されません。

でも、これを育児に100%応用できるかといえばそうはいかないもの。
私は子どもを9時に保育園に連れていくので、家を出る理想的な時間は8時55分(超近いんです)。
このエセイクメン君のアドバイスに従えば、8時45分くらいから家を出る準備をすればよいのでしょう。

しかし!

子どもは超気分屋さん。
声をかけた瞬間に「行く」と素直に動くこともあれば、「イヤ!」と10分以上ねばることも。
8時45分に家を出てしまうと、保育園に早く着きすぎて延長料金が発生します。なので途中で時間をつぶそうと思っても「せんせいのところいく!」と駄々をこね、なだめるのが大変。

だからいつも子どもの様子を観察し、「今日は早めに声をかけよう」「今日はギリギリに声をかけても大丈夫だな」とタイミングを見計らっています。これも100%的中するとは限らないので悩ましいのですが。

エセイクメン君の言うように、早く行動すれば解決するほど単純な問題ではありません。
些細な言動に、“所詮お手伝い感”がにじみ出ていますね。
たぶん、自分が早めに行動してたまたま成功したから、ドヤ顔で言ってみたかったんでしょう。

「自分の時間がない」は本質的な問題ではない

次に、「がんばれば自分の時間を持てる」という主張ですが、これも微妙。
たぶんエセイクメン君は、自由時間が長ければ母親はリフレッシュできると考えています。
たとえば、休日に美容院にでも行けばそれでチャラだと。その間子どもを見ている俺ってイクメンだろ~的な。

確かにリフレッシュするのは楽しいし大切。
私もよく、休日は旦那に子どもを任せて出かけます。

でも!

そのときリフレッシュしても、数日、早いと数時間経つと元通りになっちゃうんですよね。
その理由をよくよく考えてみたら、母親は子どもの時間軸に合わせて生活しているから疲れるんだと気づきました。
たとえば、美容院にいる間も「帰りにスーパー寄らなきゃ。あ~、夕飯何にしよう」。仕事中も「お迎えがあるから絶対残業はできないのに、全然終わらないよ」。

子どもから解放されているように見えて、実は制約が山ほどあるのです。
その見えない縛りに気づかず、「なんでリフレッシュしているのに疲れが溜まるの……」と悩む母親は、意外と多いのではないでしょうか。

一方、残業も出張もこなすエセイクメン君の時間軸は仕事。
オンとオフの切り替えがキッチリできるのが当たり前だから、その感覚で「母親も工夫して自分の時間を持て」と主張しているのでしょう。

母親は、完全にオフモードになるのが難しい。
これに対する無理解が、エセイクメン君へのイラつきを生んでいます。

「仕事と育児どっちが大変」論争は、不毛すぎる

こうした話題は、「仕事だって大変なんだ!」「育児するのがそんなにエライのか!」という批判を生みがちですが、どちらが大変かなんて決められません。
スポーツにたとえるなら、「柔道とバスケットボールはどっちが難しいか」「サッカーと野球はどちらが格上か」を議論するくらい、ばかげています。優劣をつけられる問題ではありません。

ただひとつ言えるのは、仕事の感覚で育児の大変さをジャッジしてはいけないということ。
「時間通り進める」「オンとオフのメリハリをつける」という仕事では当たり前のことが、育児には通用しません。
母親側も、ただ「大変なの!」と言うだけでなく、なぜ大変なのかを言語化して伝えることが大切です。
私もできる限り、ここのブログに書き連ねてみようと思います。

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