ドイツの整形外科は、想像以上にパワフルだった

先日、初めてドイツの病院にかかりました。
腰痛がひどくなり、立っているのもやっとの状態。
おばあちゃんのように腰をかがめながら、普段なら5分程度の道のりを10分以上かけてノロノロと歩き、近所の整形外科へ命からがら到着しました。

私を担当してくれたのは、スーパーマリオのマリオをドイツ風にアレンジしたような男性医師。
視診、問診、触診などを丁寧にしてくれました。
診断の結果は「背骨同士の間が詰まっていて、動きが鈍くなっている」とのこと。

実は日本にいるときも、同じ症状にかかったことがあります。
あのときは飲み薬と湿布を渡されて安静にしているように言われたので、今回もそうなるかと思っていました。

でも、医師の口から出たのは意外な言葉。

「今から、背骨同士の間にすき間をつくります」

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英語を聞き間違えたかな……。

きょとんとした私の表情は完全にスルーされ、診察台の上に寝るように促されました。
「深呼吸して、リラックスして……」
と言いながら私の上半身をゆらゆらと揺らし、次の瞬間……!

ボキボキボキボキボキィッッッ!!

上半身が思いっきりひねられ、背骨が大合唱!
「い、痛い……」
なんて日本語が通じるわけもなく、反対側にもういっちょボキボキボキボキボキィッッッ!!

わずか数十秒の出来事でしたが、3歳くらい老けたんじゃないかと思うほどの衝撃でした。
とにかく、先生のパワーがすさまじい。
体がちぎれるかと思ったわ。
屈強なドイツ人男性じゃなくて細身の日本人女性なんだから、その半分くらいの力でいいんじゃね……。

呆然としている私の表情を再び完全にスルーし、「これで週末には良くなると思うよ。週が明けても治らなかったらまた来てね。チャオ!」と明るく去っていきました。

ここはドM専門のカイロプラクティックサロンか……。

事態の急展開についていけずに驚くばかりでしたが、ふと気づくと腰がすごく楽!
来るときは歩くのもやっとだったのに、帰りはスーパーに寄る余裕ができたほどです。
この日は水曜日だったのですが、確かに週明けにはかなり良くなり、重い荷物を持って旅行に行けるまで回復しました。

ドイツではあまり薬は処方されないし、そもそも病院へ行かないケースが多いと聞いていましたが、本当にそうかもしれません。
息子は小児科、歯科、整形外科にかかったことがありますが、一度も薬を処方されませんでしたから。日本だと、「とりあえず痛み止めを出しておきます」みたいなことが多いですよね。

確かに薬があったほうが、早く楽になるでしょう。
今回の腰痛も、二週間以上経っても痛みは残っています。
でもだからこそ、「治さなきゃ」という意識が働き、今までサボりがちだった筋トレをやるようになりました。

それにしても、医療先進国のドイツでよかったと心の底から思います。
もし発展途上国の医師に背骨をボキボキやられていたら、「脊髄を損傷したんじゃないか……」と心配で、夜も眠れなかったでしょうから。