ドイツに住んでわかった、日本の子どもの自己肯定感が低い理由

幼少期に「社会から受け入れられていない」と感じた経験が、自己肯定感を下げている。
ドイツに住んでから、こう考えるようになりました。

日本の子どもは、世界的に見て自己肯定感が低いという調査結果を見たことがあります。
親の育児方法にも問題はおおいにあるかと思いますが、「子どもを疎む社会」にも原因があるのではないでしょうか。

4歳児に見透かされていた、日本社会の冷たさ

このことに気づかせてくれたのは、息子(4)の言葉。
「日本に帰りたくない。ずっとドイツにいたい!」と言うので理由を聞いてみると、こう返って来たんです。

「だってドイツの人、優しいんだもん。ハローって言ってくれるし笑ってくれるし。日本の人は優しくない」

子どもの感覚の鋭さにドキッとしました。大人の冷たい態度が、しっかり子どもに伝わってしまっているのだと。

むしろ言語でのコミュニケーションの割合が大人より低い子どもだからこそ、大人の心をやすやすと見透かすのではないでしょうか。

ベビーカー論争も保育園反対運動も、子どもにバレでいる

「子どもは迷惑か否か」というくだらない論争が、日々繰り広げられています。
ベビーカーは邪魔なのかとか、妊婦が優先席に座るのはいかがなものかとか、保育園はうるさいのかとか。
文字が読めず難しい話を理解できない乳幼児は、こんな論争の存在は知らないでしょう。
でも社会から疎まれているのは、肌で感じています。

ベビーカーに乗っているときは、親が「すみません、すみません」とペコペコ謝りながら背中を丸めて道を歩き、電車で抱っこされているときは親が周囲の目を気にして緊張していたら、子どもが「自分は邪魔な存在なのかもしれない」と思うようになっても不思議ではありません。

ドイツのバスの中にある、ベビーカー専用スペース

ドイツの路線バスには、ベビーカーや歩行補助具専用のスペースがあります。

もちろん、日本のほうが優れている点もたくさんある

とはいえ、ドイツは子育て天国というわけでもありません。
たとえば赤ちゃん休憩室や子ども用トイレなどは、日本のほうがはるかに充実しています。
欧州にはコイン式の有料トイレも多く、日本ほど外出先で気軽に仕えません。
子どもが「おしっこ!」と言ってモゾモゾするエマージェンシーが発生してトイレにダッシュしたものの、小銭がなかったときの絶望感といったら……。

そして、耐えがたいのがタバコ!
喫煙率が高く、屋外であれば基本的に喫煙可のため、子どもがいてもみんな平気でタバコを吸います。
しかも、バス停など人が多いところでもおかまいなし。子どもの目の前をタバコの火が通りすぎるなんて日常茶飯事です

なんであんなに子どもに優しいのに、タバコについてはなぜ一切配慮をしないのか謎です。

国によって、気づかいができるポイントが違うんでしょうね。