「日本の社会は子育てをしにくい……」の9割は被害妄想

今の社会は子育てがしにくい……。
母親なら、誰もが一度は思ったことがあるはずです。私もそうで、ブログ等々で不満をぶちまけたこともあります。
でも最近、この感情の大半は被害妄想なんじゃないかと思うようになりました。
きっかけは、女優の山口智子が「子どもがいない人生で幸せ」的な発言をしたときの、子どものいない女性の反応です。

生んでも生まなくても文句を言われる?

山口智子の発言に、子どもがいない女性たちから「よくぞ言ってくれた」と称賛の声が相次いだそう。
びっくりしました。
「子どもがうるさい」「子どもを理由に仕事に穴をあける」などの批判とは無縁で生活できて、うらやましいと思っていたからです。私自身、出産前に子どもがいなくて引け目を感じることはまったくありませんでしたし。

最初は、左翼のフェミニストおばさんみたいにこう思いました。
「生んでも生まなくても文句言うのね! 女性をバカにしているの! キ――!」

でもよく考えてみたら、女性蔑視とかそういう次元の問題じゃない気がしてきたんです。

“社会”は女性にプレッシャーを与えているのか?

子どもいたら「母親なんだからちゃんとしろ」、子どもがいなければ「生め」。
女性はなんらかの重圧を感じ、「生きにくい社会だ」と感じるようです。
では、その“社会”とは何でしょうか。世の中とか世間のことで、要は個々人の集まり。
つまり、一人ひとりの発言が積み重なって、“社会”を形成するわけです。
では、社会の最小単位である個人から、直接プレッシャーを与えられたことが何回あるのでしょうか? 数えてみてください。

どうでしょう。
意外と少なくないですか?
私は身内から数回、他人から1回と、片手で足りるレベルでした。
これ、“社会”と言えるレベルじゃないですよね。

ネットの炎上に参戦する人は0.5%以下

それなのに私を含め多くの母親は「みんなが私を非難する」と感じています。
その原因は、間違いなくネットでしょう。

ちょっとネットを覗けば、母親をバッシングする書き込みや他人に批判された母親の嘆きがワンサカ出てくる。しかもそういうサイトを閲覧していると、「あなたへのおススメ」と同様の記事がどんどん表示されるため、それが社会のメジャーなムーブメントだと勘違いしてしまう。

しかも育児は、炎上しやすいネタ。
うっかりコメント欄を見たら罵詈雑言の嵐で「やっぱり社会は冷たいんだ……」と打ちひしがれてしまうかもしれません。

でも最近、面白い調査結果がでました。
炎上に参戦している人は、全体のわずか0.47%だというのです。
一見、誹謗中傷が殺到しているように見えても、ほんの数人が執拗に書いているだけ。
700以上の批判コメントがついていたものの、IPアドレスを確認したらたった4人だったというケースもあったそうです。

参考:炎上参加者はどれくらいいるのか

母親たちが感じている“社会”からの批判とは、ヒマで寂しいネットユーザーの個人の感想にすぎないようです。

「冷たさ」より「優しさ」に目を向ける

先ほど社会から与えたプレッシャーの数を数えてみましたが、今度は優しくされたエピソードを探してみましょう。
いかがでしょう。
意外と多くないですか?

私もたくさんありますが、ぶっちぎりの第一位はマンションの下の階に住んでいる方の優しさ。2歳児がいつも走り回っているので、転入したときから会うたびに謝っているのですが、いつも「子どもは仕方ないわよ」「足音が聞こえて、元気だなって思っているのよ」と涙が出そうなくらい、あたたかい言葉をかけてくださいます。
他にも、たとえばベビーカーでエレベーターから降りるときに「開」ボタンを誰かが押してくれたとか、見知らぬ人に「かわいいわね」と言われたとか、小さな優しさはあちこちに転がっているものです。

落ち込むより、社会構造を変える一票を

人は、赤の他人に興味がありません。
たとえば運転中にマナーが悪い車がいてそのときイラッとしても、目的地に着いた頃には忘れています。
同様に、子連れに対して「うるせーな」と態度を取った人も、その後それをずっと引きずることはまずないでしょう。たまたまネットに書きこんだら文字に残って拡散してしまい、世論っぽくなっているだけです。

こう考えるようになったら、必要以上に周囲の目を気にすることがなくなりました。
今まで、自意識過剰な被害妄想だったんだなと。

ネットでの批判に一喜一憂するより、投票するほうがよっぽど大事!
子育てのしにくさには、人々の態度だけでなく社会構造が大きく関係しているからです。
社会構造を変える手っ取り早く誰にでも与えられた手段は、投票しかありません。
匿名掲示板に書きこんでも、世論にはなりませんから(日本死ね!ブログのような超例外はありますが)。

さて、期日前投票に行ってこようかな。

・プロフィールはこちら
フェイスブック(フォローはお気軽に。リクエスト歓迎は基本的に承認します。メッセージは不要です)
ツイッター(基本的にフォロー返しします)
・お仕事の依頼、相談、見積もり等についてはこちら からお気軽にどうぞ♪